勉強系は世界を変えるか?

私は30代の女性です。
私はわりと早い時期からYouTubeを見ています。最近、友人たちの会話の中に、「あの番組で見たことあるよね」という話題が多いことに気がつきました。
以前は「そんなの知らないよ」という人が多かったのですが、最近は「ああ、そうなんだ」と言ってくれるようになりました。これだけまとめ動画や勉強系のYouTube動画が出回っているということは、これまで本を読んだことのない多くの人に届いているということですよね。
ということは、以前よりも頭が良くなって、仕事ができて、夢を叶えられる人がどんどん出てくるということですか?岡田さんは、勉強系ユーチューバーが増えることで、人はどう変わると思いますか?
 まあ、そういうまとめ動画や勉強系YouTubeを見たからといって、頭が良くなるとは思えません。頭が良くなるというのは、自分の持っている知識を応用し、そこから仮説を立て、それを証明し、実験し、行動を変えることができるようになったときです。だからこそ、私はセミナーを行うのです。
 だからこそ、私がこのようなセミナーを行うとき、それは同じなのです。基本的には同じなんです。
 ビデオを見ていると、自分が賢くなったような気がします。でも辛いのは、その段階ではただの感覚なので、それが何なのか、自分はもっと何かできるのではないかと常に考えてしまうことです。
 だから前回、「コンテナ」の話をしたときも、コンテナに関する本をまとめるだけなら、御社の「YouTube University」でもできたんですよ。
 そうではなくて、容器に入っている情報が何なのかを知りたいのです。それが私たちの生活とどうつながっているのか。今まで話してきたこととどうつながっているのか。そうしないと、自分が賢くなった気がしません。
 何も知らないという不安がなければ、勉強もしないし、脳も動き出さないので、「これを聞いて賢くなった気がするから、明日誰かに教えてあげよう」というのは、あまり面白くないと思います。
 だから、自己啓発書はあまり効果がないと思うんです。
 だから、頭が良くなりたいと思ったら、自己啓発書や頭が良くなる方法の本を10冊読むよりも、歴史小説を1冊読んだ方が良いと思います。頭が良くなりたいなら、10冊の自己啓発書や頭が良くなる本を読むよりも、1冊の歴史小説を読んだ方がいい。歴史小説の中の不自然な部分や説明不足の部分を読んで頭を使えば、きっと頭が良くなるはずです。
 しかし、そんなことには目もくれない人が多いので、自己啓発本や勉強系のYouTube動画が売れ続け、頭が良くなると思っている人が量産されているのです。
 だからこそ、先ほどのプロの声優さん、アマチュアの声優さん、同人の声優さんの話に加えて言えることは、これからは大学生の人よりも、プロの教育を受けた人、つまりプロの作家や研究者、あるいはそういう人が書いた本を読んで知ったつもりになっているプレゼンが得意な人が食っていけるようになるということです。そういう人たちの本を読んで自分はわかっていると思っている、プレゼンがうまい人のほうが、食っていける可能性が高い。
 これでは、作家も食えないし、研究者も食えないし、大学教授もトッププロ以外は食えないことになる。
 彼らの本を読んで、それを上手に面白く紹介できる人が、生活できるようになるのではないか。
 なぜかというと、彼らは専門家ではないからである。彼らは先ほどの同人声優のように自分のジャンルにこだわらず、あらゆる方法を模索しているので、アマチュアの方が生計を立てやすいのです。